溶接技術紹介 ~ステライト肉盛溶接~
ステライトって?
ステライトとは非常に硬い合金の一つで、高温にさらされても硬さ低下が少なく、耐酸性や耐摩耗性も優れていることから、バルブのシール面(当たり面)やブレードの刃先など耐摩耗性が必要な部分に使用されています。
また、その他の利用方法として、すでに摩耗してしまった部位の肉盛補修も可能ですので、新しく製作するよりもコストがかからず、大幅なコストダウンが見込めます。
種類 | HRC | 用途 |
ステライトNo.1 | 約50~56 | スクリュー刃、粉砕機、ミキサー、鋸刃先などの肉盛に使用されます。 |
ステライトNo.12 | 約44~52 | バルブの弁座、弁体、高温高圧バルブ、スリープなどの肉盛に使用されます。 |
ステライトNo.6 | 約40~47 | バルブの弁座、弁体、高温高圧バルブ、スリープなどの肉盛に使用されます。 |
ステライトNo.21 | 約22~28 熱鍛金型 | ホットシャー、バルブミルスクリューなどの肉盛に使用されます。 |
ステライトの肉盛溶接
ステライト合金の溶接方法として大きく分けて2種類あり、アセチレンガス溶接とTIG溶接による方法がありますが、レイマックではどちらの方法でも対応が可能ですので、製品によって最適な溶接方法を選ぶことができます。